自社の現状認識 |
当社は採算の悪い下請け工事のみである。同業他社と競合しない高圧送電線の鉄塔工事に参入するが、やはり採算はよくない。
下請けで儲かる仕事(高採算の工事)はないかと考える。 |
現在および将来予測される環境の変化 |
将来は四国に高速道路が建設される日がきっと来る。四国は山が多く、四国の高速道路はトンネル工事と橋梁工事が中心となり、この仕事(工事)がきっと増加する。 |
経営環境の変化への自社の適応対策など |
トンネル工事は当社には技術的にリスクが多い。橋梁工事も特殊技術が要するが、橋梁の深礎工事(橋の下のたて穴工事)には、競合する同業他社がなく、技術力アップにより、参入可能である。リスクとしては次の事が考えられる。この深礎工事には、特殊な建設機械が必要であり、この設備資金を四国内の深礎工事のみで回収できるかが不安。このリスクを解消するためには四国外へも進出すればよい。山が多いのは(四国に限ったことではなく)日本全国である。 |
策定・実行した環境適応戦略 |
この深礎工事の増加という経営環境の変化に適応するため、この工事の勉強をして技術力アップに努め、深礎工事に参入する。 |
成果 |
予想通り競合する他社はなく、見積金額通りでの受注に成功。実績ができてからは営業力が不要。利益の急増。結果的に四国の高速道路だけで設備資金を回収。下請けで儲かる仕事(工事)の受注に成功。 |