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第8回 「ご意見・ご質問箱」
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子供を立派な後継者にするには?
(広島県 42歳・男性)
私は中小企業の社長ですが、子供に跡を継がせたいと考えています。子供を「素晴らしい後継者」にするための、重要な留意点についてご教示下さい。
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子供の適正を見極めながら、厳しく育てる
(龍馬社長大学学長、奴田原惇郎)
子供が会社を継いでくれると言うことは、親としては大変うれしいことです。しかし、社長の仕事は大変な激務です。心の安まる時はほとんど無いといっても過言ではありません。
いくら高い報酬をもらっても、この激務を考えるとまったく割に合わない仕事かもしれません。
もしも、衰退・倒産という辞退になれば、子供自身が大変な不幸を背負うことになります。
せっかく子供が会社を継いでくれたからには、なんとしても、一人前の経営者にし、絶対に成功させなければなりません。
それでは、子供を「素晴らしい経営者」にする方法についての留意点を、今回と次回の2回に分けてお話します。
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● 社長としての
「知的レベル」を身に付ける
まず、経営者としての知識が当然に必要です。
特に、今後における企業発展の最重要条件である「適切な環境適応戦略」「DO社員の採用」「DO社員にとってやりがいのある給料制度(利益実績主義給料制度など)」「発展する経営者の心のあり方」については十分な勉強をして頂きたいと思います。
また、決算書の見方がわかっていない経営者の方が非常に多いのが現状ですが、決算書は企業の通知簿です。自社の通知簿の見方が分からないのでは、社長として失格です。
● 他人の飯を食わす
この「他人の飯を食わす」ことについては、ほとんどの方が認識・理解されていることだろうと思います(詳細は、次回解説)。
● 子供を厳しく育てる
経営者は、様々な困難に直面し、それを乗り越えていかなければなりません。「一難去って、また一難」「一難去って、また一難」・・・。これの繰り返しが社長の仕事です。
経営者はこの困難に打ち勝つ「精神(心)」が必要です。甘やかされて育っていては、困難を乗り越えていくことはできません。
社長としては、厳しく優秀なのに、父親としては子供に甘い社長が、意外に多いのが現状です。
自分が苦労して築いた会社だから、子供には自分と同じ思いをさせたくないという親心が、知らず知らずのうちに出てくるのだろうと思いますが、この甘さが子供の成長を阻害する要因となっています。
厳しく育て上げることが、子供の真の幸福につながることは、間違いのない事実です。
● 子供の適正をみる
私の経験上、最もかわいそうなことは、経営者にはまったく向いていない息子さんが、後を継いで社長をしているということです。
父親が社長だから仕方なく後を継いだのでしょうが、後継者を誤ると会社が傾きます。
自分の子供を後継者にと考えるのは、親として当然だと思いますが、能力のない子供を後継者にすると、「衰退→倒産」という悲しい結果が待っています。
また、こうなって、最も不幸なのは子供自身です。後を継いで、ノイローゼになった方もいます。
誰を後継者にしようと社長の勝手ですが、子供の「適正」と「真の幸せ」を考えて、後継者にするか否かの、選択をしてやって下さい。
(以下次号に続く) |
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