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「ご意見」の紹介
K氏(富山県 42歳・男性)からです。
先生にお会いしていろいろ聞かせていただきたいのですが、それはかなわないということですので、この場で、勉強させてください。
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ありがとうございます。
龍馬社長大学では、
これからも皆様のお力になれる様
講義を続けてまいります。
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第11回 「ご意見・ご質問箱」
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ベンチャー製品の発想法は?
(宮崎県 46歳・男性)
当社は現在、大企業の下請け(金属製品の加工)をしています。
ただ、このままでは将来性がなく、何か新しい自社オリジナル製品を開発したいと考えております。
成功率の高い「ベンチャー製品の発想法」についてご教示ください。
なお、当社の金属加工技術は、日本でもトップレベルだと自負しております。
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「困っていること」から発想する。
(龍馬社長大学学長、奴田原惇郎)
ベンチャーとは、冒険という意味であり、新規事業にとって当然にリスクは存在します。
ただし、やる以上は絶対に成功させなければなりません。
そこで、私が考案した「成功率が高く」かつ「発展する可能性の高い」新製品(ベンチャービジネス)の発想法を、次に示します。
是非、参考にしてください。
● まず、現在成功している既存の「ベンチャー企業」のビジネス動機を調べてみます。
下表をご覧ください。
成功している新製品など |
ビジネス動機 |
サイレイントパイラー
「技研製作所」大証2部。
売上約126億円。
経常利益約21億円。
(H8.8月期、連結ベース)
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建設工事現場の鋼矢板圧入工事の大騒音に周囲の人々が困っていた。
騒音の出ない機械があれば、人々に大変喜ばれる。 |
透明自動開閉シャッター
「小松電機産業」。
倒産を噂されていた状態から、売上35億円、経常利益8億円(H7年度)の企業に成長。
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工場などでシャッターを開けると冬は寒く、閉めると暗い。
そのうえシャッターを開閉するには、フォークリフトなどからいちいち降りてスイッチを押さなければならず、面倒で、かつ作業効率が非常に悪い。
閉めても明るい、自動的に開け閉めできるシャッターがあれば、非常に便利で、かつ3Kの解消につながる。 |
● 成功するための着眼点
企業では、「ニーズをつかめ」とよく言われますが、現在の個性、多種多様化の時代において、個人個人のニーズをつかむのは非常に難しいことです。
しかし、人々の「困っていること」は、比較的容易につかめます。
周りを見渡せば、いくらでもあります。
(ここでは2例しか掲載しておりませんが、成功した商品のほとんどがこの「困っていること」から発想しています)。
この「困っていること」からの発想が、なぜ成功率が高いかというと、その裏側には、必ず大きなニーズが隠されているからです。
従って、成功率の高いビジネスアイデアは、「人々の困っていること」や「あれば便利なモノ(あるいはコト)」に着眼して発想することです。
貴社の金属加工技術は、わが国でもトップレベルとのこと。
この技術を生かしての成功するオリジナル新製品は、必ずや存在するものと私は確信しております。
ご成功を心より願っております。
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