ご意見・ご質問箱


 
 
  
   第15回 「ご意見・ご質問箱」

発展・繁栄する企業の条件は?
(岡山県 53歳・男性)
 
  私は、地方では著名と自負する老舗企業の社長です。
  昨今の経営環境の大変革時代において、当社の業績は急速に悪化しています。
  従来の古い経営手法では、間違いなくダメになるものと考えますが、どのようにすればよいのかが今一つ分かりません。
  今後の目標「21世紀において発展・繁栄する企業」の条件について、教えてください。
  
 
 
DO社員を採用し、
   やりがいのある仕組みをつくること
(龍馬社長大学学長、奴田原惇郎)

   ご質問ありがとうございました。
  第2回経営講座でもご説明しましたように、私は
「21世紀において発展・繁栄する企業」を算式で表すと次の通りだと認識しています。





(1)今後企業を発展・繁栄させるためには、
 @ まず適切な「環境適応戦略」を策定して、
 A その戦略を遂行するために「DO社員を採用」し、
 B その「DO社員」にとって「やりがいのある仕組み(利益実績主義給料制度など)」をつくることです。
 (これらの詳細は会議所ニュース平成10年5月から
9月連載分に掲載)
 C 以上の3点を実践するのは、すべて経営者です。
経営者の「心のあり方(考え方)」と「実行力」が企業の浮沈を握っています。
(2)この算式が掛け算になっていることに留意してください。
つまり、4つの条件のうちのどれか1つでもかけたら(ゼロであれば)、今後の「企業の発展・繁栄」はあり得ないことを表しています。

「今がまさにチャンスだ!」
世界75ヶ国の経営者が最も優秀な経営者に選んだ
「ゼネラル・エレクトリック社」の「ジャック・ウェルチ会長(1999年12月7日付、英経済紙ファイナンシャル・タイムズ。トヨタの奥田会長が7位、ソニーの出井社長が8位)」も、第1回日経フォーラム世界経営者会議(1999年10月8日開催)において上記@、A及びBの条件を今後の企業発展の最重要事項にあげています。

 私の知る限るでは、零細企業はもとより中小企業や大企業まで、この算式どおりに実行している企業は、まずありません。
 今こそチャンスです。
 間違った努力をしている経営者が多いから、あなたが「正しい努力」をし、その仕方を間違えなければ、きっと同業他社に勝てます。このチャンスをつかむか、つかまないかは、経営者の「心と実行力」にかかっています。