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第16回 「ご意見・ご質問箱」
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成功する経営者の「心のあり方」とは?
(東京都 48歳・男性)
私は、中小企業の社長です。
奴田原先生が提唱されます「利益実績主義給料制度」(第7回ご質問箱参照)と「環境適応戦略」(第3回ご質問箱参照)につきましては、早速、実践する方向で準備中です。
さて、最終的には、「経営者の心のあり方と実行力」が企業の浮沈を握っているものと考えますが、この中の「成功する経営者の心のあり方」について、ぜひともご教示ください。
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「社会に貢献しようとする心」をもつこと
(龍馬社長大学学長、奴田原惇郎)
ご質問ありがとうございました。
「成功する経営者の心のあり方」には、大きく分けて「社会に貢献しようとする心」と「何事も成し遂げようとする心」の2点がありますが、今回は前者の「社会に貢献しようとする心」についてご説明します。
企業は社会に貢献して成り立っています。
世の中の人々(社会)からお金を貰っている以上、当然のことです。
つまり経営者はいかに社会に貢献できるかを必死になって考察することです。
私利私欲の強い(我さえ良ければの)社長は、一時的に成功したように見えても、いずれはダメになります。
松下電器産業の創業者である松下幸之助氏は、主婦を家事労働から解放するために次々と新製品を開発しました。
この「社会の人々のために貢献しよう」とする、「心のあり方」が世界の松下グループを創ったのです。
この貢献度の大小(つまり心の大小)が、企業利益の大小となって還元されます。
京セラの創業者稲盛和夫氏は、このことを、「利他(他人の利益)」につながると表現しております。
社員のモチベーションなどにも、この経営者の心が大きなウエイトを占めます。
人を動かすのは「力で十人」「頭で百人」「心で千人」です。
「力」=力で人を動かして一時的には変わったように見えても、それは力で押さえられたのであって、すぐに元に戻ります。
「頭」=要領(頭)で、相手を動かしても、それを相手に見抜かれたら終わりです。
「心」=人々はそれぞれ個々人の心で行動しています。
その心を自らの心でつかむことが最重要課題です。
まさに経営者のこの心のあり方が自社の将来を握っています。 |
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