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第25回 「ご意見・ご質問箱」
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社長として必要な知識を得るためには?
(愛知県 52歳・男性)
私は中小企業の専務取締役です。
社長として必要な知識などについて、ぜひとも勉強したいと考えております。
具体的な勉強方法についてご教示ください。
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「真に役に立つ経営の実務書」を読み、
「経営の基本」の勉強を。
(龍馬社長大学学長、奴田原惇郎)
現在は、企業経営に関する本が数多く出されています。
やさしい本から難しい本まで、まさに多種多様です。
ただし、あまり役に立たない本が多いのが実情です。
これらの本は皆さんの貴重な時間を無駄にするどころか、皆さんに大変な過ちをもたらす結果となります。
あくまでも私見ですが、著名な学者や経営コンサルタントが書いた本は、あまり実務の役に立つ本はありません。
経営者としての実体験のない大学の先生方に,
生きた経営が分かるはずはないし、また実務家である経営コンサルタントは、本当に役に立つ本は意図的に書かないのです。
なぜならば自分のノウハウを本で紹介すると、その後の自分の収入が途絶えてしますからです。
だから経営者のためになる本は書けないのです。
残念なことですが、これが現実なのです。
それでは、経営者はどのような勉強をすればよいのでしょう?
まず、私の著書、「この一冊で『会社は儲かる』」を勉強してください。
私の20年間の実体験で得た経営ノウハウを、惜しみなく公開しています。
私が経営コンサルタントではなく、税理士だからこそ、本当に役に立つ内容の実務所が書けたのです。
次に、わが国で経営コンサルタントとして唯一の国家資格である「中小企業診断士」の勉強をしてください。
この中小企業診断士試験の内容が、まさに建物の基礎に当たる「経営の基礎」の部分なのです。
この試験は、販売・労務・財務・仕入・生産・経営基本管理など、企業活動の全ての分野について勉強できる内容となっています。
ただし、この試験に合格した方が素晴らしい経営者かというと、そうではないので、申し添えておきます。
経営者としての必要最低限の知識ができただけなのです。
特に財務管理は、必修です。
「決算書の見方」が分からない経営者が非常に多いのが実情ですが、決算書は企業の通知簿です。
これを見るとその企業の問題点などが一目で把握できます。
この見方が分かっていないと、経営者は大きな間違いを引き起こします。
この勉強方法についてほとんどの方が間違えています。
○○比率などの難しい勉強をする前に、まず自分で決算書を作ってみてください。
決算書を作れない人がいくら難しい勉強をしても、それは基礎のない建物と同じこと、すぐに倒れてしまいます。
今すぐに、基本から勉強を始めてください。
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