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第47回 「ご意見・ご質問箱」
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地方で大恐慌が起こるのでは?
(島根県 29歳男性)
私は、地方に住んでいる公務員です。
今、地方は大変です。
地場産業が建設業しか無い地方では、その建設業はもとより町や村自体もすべてが潰れるのではないかと考えられるこの頃です。
特に三位一体改革は、地方を潰します。
今後心配するのは、地方において多くの企業が潰れたら、その企業に融資している銀行も危うくなります。
もしも地方の銀行が潰れたら、その地方に大恐慌が起こることが予想されます。
すこし悲観的に考えすぎなのでしょうか?
奴田原先生は、このことについてどのようにお考えでしょうか?
お構いない範囲でお考えをお聞かせください。
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地方では大恐慌が起こるかも知れませんね・・・
皆様が既にご承知の通り、地方の地場産業は公共工事(土木工事)です。
言い方を変えると、地方では土木工事無くしては経済が成り立ちません。
その土木工事量が激減し、その上に設計単価が下がって、例え元請けで工事を受注しても利益が出ないようになってしまいました。
今後において益々激減する工事量に比して、多くの建設会社が乱立している地方では、何%かの建設会社は必ずや潰れていきます。
この何%が問題であって、50%以上になるかも知れません。
建設会社が潰れると、その建設会社を得意先としていた資材販売会社等(建設会社を取り巻く全ての企業を含みます)も、潰れることになるかも知れません。
・・・となると、今度はこれらの企業に多額の融資している銀行が危うくなります。
銀行において、不良債権の処理が済みつつあるように日本銀行の福井総裁は述べていますが、こんなことは絶対にありません。
企業は生き物です。
今後も今の状態が続けば、銀行における現在の正常債権が、今後は要注意債権や不良債権等に変わっていきます。
・・・つまり、銀行において不良債権等の処理が終わると言うことは絶対に無いのです。
不良債権は、常に新しく発生します。
特に地方では、この傾向が強いものと思われます。
今、銀行を潰すのはたやすいことです。
「あの銀行が危ない!!」という噂が立てば、お客様はきっと預金を引きに行きます。
銀行においての預金は預り金であり、当然にお客様にお金を払い戻さなければなりません。
・・・そうすると、もう銀行はパンクです。
お金が足らなくなるのです。
このままで推移すると、地方では大恐慌が起こるかも知れません。
あなたと私の予想が当たらないことを望みますが、小泉さんは地方の気持ちなど絶対にわかりっこありません。
小泉さんは、都会生まれの都会育ちで、今も都会に住んでいます。
これで地方の気持ちを分かれという方が無理なのです。
小泉さんは、こうなることが分かっていて、こうしているとも考えられますが、どちらにしても、地方で銀行が潰れる前に、地方で恐慌が起こる前に、皆で何とかしなければなりません。
ただ、日本国民がこのような政治家を選んでいるのであり、(こうなったのは政治家のせいではなく)日本国民のせいであると私は考えますが、如何でしょうか?
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