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 本コンテンツは、平成14年1月1日にアップしたものです。
 高知県の行政サイドが本コンテンツを見たかどうかは定かではありませんが、平成14年2月2日に、高知県の行政サイドが四国の他県の知事に水源かん養税の取り組みを提起しました。

 香川、愛媛、徳島の各県知事は、
 『四県で取り込むのにふさわしい事業だ』
と理解を示し、香川県の真鍋知事は、
 『早明浦ダムの水源地域と交流してきたが、
  そろそろ思い切って水源地整備に対して
  他県の水源地にもお金を出してはどうか、
  と検討している』
と述べています。

 本HPのこのコンテンツが、高知県の行政サイドを動かしたとしたら、本HPは高知県の人々のために多大な貢献をしたこととなります。
 今後も高知県に限らず、日本のため、引いては世界のために、本HPのコンテンツを内容のある充実したものにしていきたいと考えております。

 本HPは皆様方の応援並びにご指示が最大の活力となります。
 今後とも本HPをどうか宜しくお願い申し上げます。
   (平成14年2月3日、龍馬社長大学学長、
                     奴田原惇郎)

第4回 「平成14年1月1日アップ」
     「高知県の早明浦ダムの水の
     『95%は愛媛、香川、徳島県民が利用』
      している。この水の源である森林を守るため
      の税金を、なぜ『高知県民だけが負担』 しな
      ければならないのか?」


 私がこのことを、このHPに掲載しなければならないことを非常に残念に思う。
 高知県が『水源かん養税(仮称)』の導入を検討している。
 その県の新税制検討プロジェクトチームが、このほど平成13年6月にアンケート調査を行った。
 「水源かん養税(仮称)は、1世帯あたりの年額がいくらを超えると高いと感じますか?」
というアンケートである。

 回答数702人で、1,000円が39%で最も多く、次に500円の14、7%から、最も少ない5,000円の7%迄となっている。
 
年額500円以内であれば80%の人が高いと感じない、という調査結果だそうである。
 水道課税方式と県民税超過課税方式が比較検討されている。
 只、この2つの方式とも、すべて高知県民から徴収する税金である。

 これには非常に疑問を感じる。
 金額の問題ではない。

 高知県の森林から生まれた水の多くは高知県以外の愛媛、香川、徳島県の人々が利用している。
 このことは高知県民なら当然に周知のことだろう。
 
早明浦ダムの水は(電気利用等を除いて)、なんと県外へ95%、高知市へ5%が分水されている。
 地元の人々はまったく利用していないのだ


 このアンケート調査に答えた人々は、この実態を知った上でこのような解答をしたのか?
 非常に無責任である。

 又、県の新税制検討プロジェクトチームも、このアンケートの取り方が完全に間違っている。
 
高知県の森林から誕生した貴重な水が、誰にどのようにして利用されているかを、先ず県民に示した上で、この森林を守るための税金を、誰から徴収すればよいかのアンケートから始めなければならない。

 このアンケートの取り方では、この税金を高知県民が負担すべきと決めたやり方である。
 
四国の中で最も貧乏な高知県民だけが、裕福な他県のために(これら他県の水源を守るために)なぜにこのような税金を負担しなければならないのか?
 私にはまったく分からない。
 まったく理解に苦しむ。
 金額の問題ではない。

 行政はなぜに、このような貧乏な高知県民をいじめるのか?高知県民に何か恨みがあるのか?
 議員は何をしているのか?なぜに議会で質問をしないのか?なぜに追求をしないのか?
 新聞やテレビ等のマスコミも何をしているのか?なぜにこのことを報道しないのか?

 只、最も悪いには高知県民である。
 よくも、このようなアンケートに平気で答えられたものである。

 
東京都のホテル税は、都民以外の人々から主に徴収する税金である。
 
日本でも「最も裕福な東京都民」のために、石原知事は都民以外の人々から税金を貰おうとしている。
 何と素晴らしい知事だ。
 多くの都民は大賛成だろう。

 
逆に日本で「最も貧乏な高知県民」に、他県の水源を守るための税金を負担さそうとしている高知県の行政は、一体何を考えているのだろう?

 この水源の森林を守るための税を検討するなら、先ずこの水を多く利用している愛媛県、香川県、徳島県の人々に、先に負担してもらうのが筋ではないのか?
 参考までに、高知県と同じような森林水源税の導入を検討している福岡県添田町は、この添田町にある県営ダムの水を利用している下流の自治体から、この税金を徴収することを検討している。

 又、高知県民にどうしてもこの税金を負担させたいのなら、四国4県でプロジェクトチームを組んでスタートするべきである。
 
つまり、四国4県が水の利用度に応じて経費を負担して、新税導入の検討をするべきだ。
 高知県のプロジェクトチームの人件費が勿体ない。
 この水源かん養税に関するパンフレット等の印刷費等々も、すべて税金の無駄使い。

 四国の水は県単位で考えられるものではない。
 日本一の清流で有名な四万十川も、愛媛県と高知県を流れている。
 四国は一つだ。
 四国の森林は一つである。

 それに高知県の森林の75%は民有林である。
 この民有林にどのようにして税金をつぎ込むのか?
 先ず新税ありきで、スタートしているのではないか?

 誠に情けない話だ。
 私は今まさに、坂本龍馬の心境である。
 脱藩したい。
 龍馬が脱藩した気持ちがよく分かる。
 龍馬の時代から、いまだに貧困な行政が続いているのか?
 このようなことだから、高知県はいつまでも何でもビリ県なのだ。

 只、少なくとも他県の人々はこの税金に大笑いをしていることだろう。
 早く導入して欲しいと・・・。
 
「高知県民よ。お人好しもええ加減にせよ!」
と声を大にして言いたい。