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第14回 意外と多い優秀な公務員!

  この数年間、某自治体の仕事を手伝うことが多くなってきた。
  そこで感じたことだが、この某自治体の公務員には、能力とやる気の双方を持ち合わせているDO職員が意外と多いことに気づく。

  公務員というと、仕事をあまりしない、その日の勤務時間さえ過ぎればよいと言う人々が多いと思っていたが、そうでは無かった。
  私の完全な思い違いだ。
  本HPをご覧の皆様の中にも、私のような考えを持っている方が多いのではないかと考える。

  しかしながら、この様なDO職員が多いにもかかわらず、それが何故、行政(仕事)に繁栄されないのだろうか?
  ここが不思議なのである?
  それは、この某自治体の世界では自由な発言が出来ないらしい?

  あるDO職員が私に素晴らしい提案を話す。
  それを私は「何故、上司に言わない?」と諭すと、その人曰く、「言ったら私は左遷される」とのこと。
  これではまるで北朝鮮と同じ(?)である。
  公務員の世界では確かにこの様なところがあるらしい?

  民間企業でもこのような企業があるかも知れないが・・・
  しかしながら民間企業では、(自由競争だから)いずれ衰退・倒産する等として、自然淘汰されていくことになるから心配しなくてもよいが、官公庁は潰れないから始末に負えない。

  只、私が思うには、これらのDO職員が可哀想である。
  これらのDO職員の将来は一体どうなるのか?。
  たぶんSEY職員(上司が言ったら仕事をし、上司が言わなかったら何もしない職員。)又はNOT職員(能力もやる気もない駄目職員。)化していく可能性が高いのだ。
  たった一回しかない人生を、この様な形で送ってしまって本当によいのだろうか?
  若手のDO職員が話していた。
  「本庁に戻りたくない。」・・・と。

  折角、このようなDO職員を採用しながら、結果的にこれらの人材を駄目にしている。
  これは何が大きな原因だろう。
  それは間違いなく「人事」にある。
  SAY職員又はNOT職員を、重要なポストに据えている可能性が高いのだ。
  これでは、DO職員が駄目になる。
  組織を活性化するのも、又、駄目にするのもそれは全て「人事」にある。
  年功序列で昇格人事をしていては、組織が駄目になることは自明の理なのである。
  地方自治体でも、30歳代の部課長が当然に出て来るべきだ。
  やる気と能力を重視した人事ならば、必ずや30〜40歳代の管理者も生まれてこよう。

  これらのDO職員は、住民の宝なのである。
  しかしながら、このようなDO職員を駄目にしているのは、結果的に住民の財産を潰していることになる。

  今一度、人事を振り返って頂きたい。
  そしてその間違いに気づいたならば、即刻その人事の見直しをして頂きたい。
  それが住民に対する最も重要な任務なのである。